ここ数年、日本でも統合失調症に代表されるような精神病に関する理解が広まってきたように思います。しかし以前としてまだまだ誤解されている部分も多々あるようですから、しっかりとした知識を持つ必要があるように思います。
基本的に精神病と呼ばれるものでは、躁うつ病という病気が有名ですが、これは特に理由もないのに悲観的になったり逆になんだか楽しくなってくるというように感情に異常が見られる病気のことです。
この病気の次に有名なのが総合失調症と呼ばれるもので、どこの国でもだいたい1%前後の人がかかる病気だと言われています。そのため昔から多くの発症例が報告されており、現在でも様々な治療法が行われています。
具体的な症状としては、妄想や幻覚、幻聴などの通常ならば見られない異常を感知してしまうというものが上げられます。これは似ている症状として麻薬の禁断症状が挙げられ、冷静な精神を保つことが非常に難しい状態をいいます。
総合失調症の症状
また、この症状に対して逆になんらかの反応があってもいいはずなのに、そのあるはずの反応が行なわれないという症状も起こる場合があります。
精神病の多くはこの統合失調症のように一見正反対に見える二つの症状が密接に関係しあって引き起こされることが多くあります。
特に危険なのは前者の幻覚や幻聴などの症状が見られる場合で、この症状が出ているときには患者は非常に攻撃的な態度を取る傾向があります。
例えば誰もしゃべっていないのにひたすら悪口の幻聴が聞こえてくるために暴れ出したり、実際には何もいないのに部屋の中を虫がたくさん這い回っているという幻覚を見てしまい暴れ出すというようなことを聞かれたことがあるのではないでしょうか。
また逆に、このような症状が表れたと思ったら急に後者のように何事にも反応しなくなってしまうような一見すると落ち着いた状態になるのが総合失調症の特徴です。
統合失調症の治療法
この精神病の厄介な点は、患者本人には幻覚などの症状がある以外はおかしなところが何もないというところにあります。
実際に幻覚などの症状を見て混乱しているときに暴れてしまい、治療が終わってからそのことを思い出して自己嫌悪に陥るという患者が少なくありません。
特に自分がしっかりした人間だと思っている人ほどこの傾向は強く、治療後のケアに関しても十分な注意が必要だといえるでしょう。
また一見すると治す方法がないように思われるかもしれませんが、精神科の医師の指示の元、継続して治療を行なっていく事で十分治すことができる病気でもあります。
もし知り合いや家族でこのような病気になった方がいる場合は、短期的に治してあげたいという考えを押さえて長い目で統合失調症を含めて共存するつもりで接していく事が大切です。
最終的に長い時間がかかってしまうこともありますが、最終的には医師による治療と家族による支えが総合失調症治療の鍵になってくることは間違いありません。
